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2019-02

まるで無声映画のような短編集

外を歩くと、なぜか犬や猫の姿ばかりを目で追います。
暖かくなってきたせいか、犬も猫も、なんだか機敏です。

少し胸が痛むことがあります。
たまに見かけるダックスフンド、後ろ足が2本ともありません。
事故か病気かわかりませんが、切断したようです。

でも小さな箱のようなものに下半身が固定されていて、
その箱にはタイヤがつけてあるので、
彼は(彼女かな?)2本の前足で元気に歩いています。

自分には後ろ足がないということなど全然気にしない様子、
まったく他の犬と同じように活発です。
そのダックスフンドを散歩させているおばさんも、
もちろん、何にも気にしてない様子。

幸せな犬だと思います。
初めて見たときはドキッとしましたが、
今は、偶然出会うと、ちょっと嬉しくなります。
このあたりには、そんなダックスもいます。

さて最近は、寝る前にトーベ・ヤンソンの短編集を読んでます。
けっこうホロ苦いです。
なんていうか、無声映画を観てるような短編が多い。

言葉やセリフではなく、
そこに生きてる人たちの、たたずまいや身動きする様子を、
じっと見つめているような小説。

トーベ・ヤンソンは、もちろん「ムーミン」の原作者。
子供の頃からアニメってものに何の関心もなかったおいらが、
なぜか「ムーミン」だけは観ていたのは、
ニョロニョロが好きだったから。

いや、好きっていうのとは違うが、
あの、何の言葉も話さず、何の感情も表わさず、
どこから来て、どこに行くのかわからない、
得体の知れない不思議な生き物ニョロニョロに、
みょーに魅せられていた。

雷から電気エネルギーをもらって生きてる彼らが、
ときどき、雷に打たれながら身体を震わす場面がありました。
あれが好きだった。何も言わず、ただ雷を浴びるニョロニョロ。

大学時代には、まわりの人たちにニョロニョロ人生観を唱えて
たくさんの友達から迷惑がられていました。
今思うと、何だったのだろう、ニョロニョロ人生観て。

トーベ・ヤンソンの小説に出てくる人物たちは、
ちょっと、あのニョロニョロを思わせます。
嘘だと思ったら、読んでみるがいいさ。
トーベ・ヤンソン短編集『黒と白』。

さて、洗濯物を取り込みますか。





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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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