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2019-05

いつだって天井桟敷の人々でいいのだ

新木場駅のコンコースで何かのクラシックの演奏会。
急いでいたので、チラッと見ただけで通過したけど、
じつはちょっと気になったんだ。

たまたま昨日から読んでるのが『聴衆の誕生』(渡辺裕)という本。
クラシックの演奏会というと、高尚なイメージがあって、
静かに耳を傾けるもの、咳払いさえも許されない雰囲気だけど、
じつはそれは意外と新しい習慣(?)らしい。

17~18世紀頃までは、音楽会は社交の場であり、
着飾った紳士淑女が集まりパーティ会場みたいなもの。
犬を連れてくる人もいたとか。高名な作曲家の音楽会でも、
みんなおしゃべりや飲食しながら聴いてたらしい。

「音楽を聴く」という習慣が生まれ、「聴衆」が誕生するまでには、
「芸術」という考え方が生まれるなど、長い長い時間がかかったのだとか。
へえ、なるほど。

音楽会というのは、あまり行かないのですが、
過去何回かクラシックのコンサートに行ったときは、
確かに物音たてないように緊張してた。

あれ、なんとかならんもんかね。
昔そうだったのなら、今もやっぱり、
おしゃべりとかしながらリラックスして聴きたいなあ。
そっちのほうが絶対に楽しいと思う。

じつは映画や芝居も、そのほうがいいんじゃないかと思ってます。
シーンと静まりかえった場内でなくていい、
観客が自分の気持ちをもっと素直に表せばいいのに。
そのほうが楽しい気がするのだけど。

マルセル・カルネの映画『天井桟敷の人々』に出てくる、
まさに天井桟敷のような、あんな活気こそがふさわしい、
そう思いませぬか?

スターウォーズのどの話だったか忘れたけど、
珍しく映画館で観た時、熱狂的ファンの一群がいて、
場面ごとに拍手や口笛、ブーイング(悪役に対してね)の嵐。
でも、不愉快じゃなかった。むしろ楽しかったな。

そういえば、今ふと思い出したけど、
大学時代にパリに行ったとき、ある公園で人形芝居を観た。
日本の紙芝居屋さんみたいな感じ?
そのへんの子供たちを集めて『赤ずきん』を上演。

子供たちはすごく熱心に見てるのだけど、
ときどき、「オオオオ」とか「キャアアアアア」とかリアクションがすごい。
で、赤ずきんがオオカミに食べられる場面では、
泣き出す女の子までいた。それも、絶叫するようなすごい泣き声。
もちろん、赤ずきん救出場面では、みんな拍手喝采。

日本の子供たちも、紙芝居見ながら、
あれくらいリアクションするのかな。どうなんだろう。
もしかしたら、そういう子はお母さんに、
「ほかの子に迷惑だからやめなさい」って叱られたり? まさかね。

まあ、なんにしても、音楽会でも映画でも芝居でも、
観客や聴衆は、もっと気軽にリラックスしてもいいんじゃないの?
と思います。そういうのダメなんでしょうかね?

……と書いているおいらは、上演するほうの立場でもあるわけですが、
うーん、どう考えればいいのでしょうね。
でも「緊張なんかしないで、リラックスして観てほしい」とは思う。
リラックスの仕方にもよるのだろうけど。

さて、そのへん最近はどんな潮流なのか、
『聴衆の誕生』をさらに読んでみます。



あ、前回、真面目に告知したのですが、
料金を忘れていました。以下のとおりです。

日時指定・全席自由
一般前売/2300円
当日/2500円
学生割引/2000円(当日受付にて学生証提示・要予約)
団体割引/6000円(3枚1組・要予約)

よろしくお願いいたします。











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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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