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2019-02

それはいつも、ぎこちなく始まるもの。

誰かを好きになるという気持ちは、
とても、ぎこちなく始まる。

そう思うのは、おいらだけかな。

いきなり「この人が好きだ」とストレートには始まらない。
「もしかして、この人のことが好きなんだろうか」みたいな、
かなり曖昧な気持ちから始まって、
右にいったり左にいったり、立ち止まったり進んだり遠ざかったり、
ウロウロしながら、少しずつ「好き」に近づいていく。

で、気がついたら、
「ああ、やっぱり好きなんだな」という気持ちに落ち着いてる。

おいらも人並みに誰かを好きになったりして生きてきたわけですが、
いつもそんな感じだったような気がします。

だから、おいらにとって恋愛とは、
ぎこちない感情。

『栢子の結婚』の物語を考え始めたとき、
そんなことを思いながらプロットを練っていました。

人の数だけ、「好き」という気持ちの数もある。
みんな少しずつ違っている。
だから、みんな悩んだり苦しんだりするんだね。

一生のあいだに、
1度も誰かに恋したことのない人なんているんだろうか。

たとえば、電車の中でお年寄りの夫婦を見たりしたとき、
今は皺だらけの顔に何の表情も浮かべず、
ふたりとも、ただじっと前を見て澄ました顔でいるけど、
このふたりも若い頃には、熱烈な恋をして、
どうやって思いを伝えればいいか悩んだり、
相手のことを考えて眠れない夜を過ごしたりしたんだろうか。
なんて、ちょっと想像してみたりする。

いや、今だって、やっぱりそんな気持ちでいるのかもしれない。
今は激しい言葉も高ぶった行動もないけれど、
心の底には、あの頃のままの気持ちが残ってるのかもしれない。
なんてことも、ちょっと想像してみる。

できることなら、そんなお年寄りに尋ねてみたい。
「あなたは、どんなふうにしてこの人を好きになったんですか?」
「今でもやっぱり、その頃と同じように好きですか?」

すごく素朴で単純な、でも大切な質問ではありますまいか?

『栢子の結婚』は、今までのノーチラスの芝居とは、
少し違った空気が流れてるかもしれません。

今までのノーチラスを知ってる人から、
「今までとはちょっと違いますね」
と言われたりしています。

でも、おいらはいつも、
誰もが思ったり感じたり、通り過ぎたりすることを、
書いているつもりです。その点は、いつも同じ。

今、恋をしている人、恋に破れた人、新しい恋を待っている人、
そんな人たちに観てほしい芝居です。

今日は真面目に『栢子の結婚』のこと書いてますね。

そんなこともあるのです。














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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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