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2019-05

超えられるもの、越えられないもの

朝から松任谷由実の『水の中のアジア』を聴いてます。久しぶり。

夏休みの旅行なんて、もう何年も無縁の暮らし。
フリーの立場を生かして、真夏よりも少し前か、少しあとか、
世間とは時期をずらして旅支度をしてた。

最後に旅したのは、いつだろう。
どこだっただろう。

日本はアジアの国なのに、
他のアジアの国に旅するときには、
「アジアへ行く」ような気分になるのが不思議だった。
アジアなのにアジアらしくない日本、てことなのかな。

「異国」という言葉が、ひどく懐かしい朝です。

鬼フェスの音楽選びをしながら、
自分が今までよく聴いてた音楽を振り返ってました。

4畳半フォークで音楽を聴くようになり、
20代のころから松任谷由実はいつもどこかで流れていた。
雑誌『FOOLS MATE』を読み始めてユーロロックにはまり、
元気なアメリカの音楽よりヨーロッパの田舎臭い音楽を聴いた。

キーワードは「異国」。
どこか知らない国、でも知ってるような気がする国、
行ったことがないのに、行ったことがあるような場所、
そんな匂いを嗅いだ気のする音楽が好きだった。今思えば。

『水の中のアジアへ』の中に「スラバヤ通りの妹へ」という曲があって、
その歌詞に「やせた年寄りは責めるように 私と日本に目をそむける」
という一節があります。

日本に限らずどの国も、
長い歴史の中ではどこかで、何らかの罪を犯してきた。
そしてその罪の下で苦しめられた人がいた。

異国の街かどに立ってその国の人たちの視線を向けられるとき、
かすかな違和感と孤独を感じる、それはきっと、
過去に日本がどこかで犯した罪に向けられたまなざしだろうな、
と感じたりすることもあります。

異国を旅するというのは、きっと、
その違和感と孤独を感じることでもあるのだろうな。

絶対に超えることのできない心の国境、とでもいうような。

メダリストたちのパレードのニュースを見ながら、
オリンピックは確かに世界をひとつにしてくれるけど、
同時に、絶対に超えることのできない国境があることも教えてくれる。
今回のオリンピックでも、
それを痛感する小さな出来事がいくつかありました。

オリンピックはすばらしいイベントだけど、
同時にそれは、世界が完全に完璧にひとつになるなんて、、
しょせん夢や幻じゃないか、と思わせるイベントでもあります。

異国の街かどで感じる違和感と孤独。

絶対に超えることのできないものを肌で感じるために、
たまには旅してみたいものです。












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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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