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2019-02

間違い電話

夜中に知らない番号から電話がかかってきて、
知らない人が話すのをしばらく聞いていた。

女の人が、何かの言いわけをしていた。
言いわけをしながらも、どこかに、
「でも、もともと悪いのはあなただけどね」
という気持ちがあふれてる口ぶりだった。

寝ぼけた頭で「どうせ夢だろう」と思い、
そのうち覚めるか忘れるかするんだと勝手に決めつけた。

でも、覚めもしないし、忘れそうにもないので、
相手の言葉が途切れたとき、
「どなたにおかけですか?」と聞いてみた。

そしたら相手は「え?」と声をつまらせ、
何も言わずに切った。

けっこう間違い電話がかかってくる携帯番号なのだ。
彼女は、正しい相手に電話をかけ直して、
さっきとまったく同じ言いわけを延々としたのかな。

2度目は、さすがにテンションも落ちるだろう。
もしかしたら、1度言いわけをしたので、
もう2度と言いわけする気なんか無くなって、
結局ふたりの関係は修復されず……
とか、まあ、余計なお世話だけどね。

じつは以前、逆の立場だったことがある。
もう何年も前、相手はその頃に付き合ってた人。

電話して、いきなり謝った。
ともかく謝るしかないと思ったので。
言いわけもせず、ともかく謝った。
相手が黙ってるので、「足りないのか」と思い、
さらに謝った。心をこめて。

そしたら、ようやく相手が「あの…」と言った。
聞き覚えのない声だった。
「すみません」と言って、あわてて切った。

もう1度正しい相手に電話しようと思ったが、
「謝ろう」という感情をすっかり燃焼させてしまったので、
さっきの勢いがなくなってしまい、
結局、電話しなかった。

たとえ違う相手であっても、
感情を完全に燃焼させてしまえば、
それでもう完結してしまうのかな。

感情とは何ぞや?
って話ですかね。

起きてから、携帯に残ってた知らない番号を削除した。
その知らない「言いわけ女」は、
今朝の雨の音をどんな気持ちで聞いてるのだろう。

…なんて、これも余計なお世話だな。

今日はいろいろ行くところがあるのに、雨。
傘、あったっけな。







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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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