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2019-02

読み聞かせ屋を開業しますか

借りてきたDVDを全部見終わってしまったのが午前4時半。
一番まずいタイミング。明け方にポツンとひとりになるのは、
精神衛生上たいへんよろしくないね。

三島由紀夫の『不道徳教育講座』だったと思うけど、
日本に単身でやってきて大学で教えている英国人教授の話、
異国でひとりで生活する寂しさのせいで
夜なかなか眠れない教授は、
近所のレストランの給仕の少女たちを雇い、
眠くなるまでお話をさせたり童謡を歌わせたりしていたという。

なんだかうらやましい話だ。
眠くなるまで、誰かそばで童謡を歌ってくれるなんて、
「眠りたい、眠らなきゃ、眠ってやるぞ」
などと気負う間もなく、スヤスヤと眠るのではなかろうか。

20代の頃に真剣に考えたビジネスがある。
「読書屋」あるいは「読み聞かせ屋」。
夜、眠れない人のために本を読んで聞かせるのだ。

音読するのが上手な女性を何人か雇って、
眠れない人のもとに派遣する。
文学、童話、詩、古典……いろいろ取り揃えよう。

「今夜も眠れそうにないんだ、よろしく頼むよ」
「かしこまりました。今夜のオーダーは?」
「そうだな、たまには古典なんかいいかもな」
「今、ピッタリの女性がいますよ。
そうですね、『源氏物語』の若紫などいかがでしょう」
「うん、それでいこう。頼むよ」

なんてね、どこかインビな感じがするのもいいね。

じつはコレ、僕のオリジナルではありません。
『読書する女』というフランス映画があったのだ。
主演のミュウミュウ(あの当時はかわいかったなあ!)が、
いろいろな人のために本を読んで聞かせる。
眠らせることが目的ではなく、時間も問わない。
たんに「誰かに本を読んでほしい人」のためのビジネス。

僕自身、小さい頃に親に本を読んでもらった記憶が多い。
それがどんなに大切な時間かは、よく知ってるつもりなんだ。

「読み聞かせ屋」。どうかな、ビジネスにならないかな。

いや、もしそんなビジネスがあったら、
真っ先に客になるのは僕自身だったりして。

さて、寝不足の頭でこれから図書館です。






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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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