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2019-02

フクロウたちの会話

人間たちが、チマチマと日々の生活に追われてる間に、
ロシアには宇宙から飛来した隕石が落下する。

どこからやって来たのか知らないけど、
僕たちの日常には存在しないくらいの遠い距離を旅して、
地球にやってきたんだろう。

6500万年前に地球に落下して恐竜を絶滅させた隕石にとって、
太陽系にある青い小さな星の進化の流れを変えることなど
おそらく、どうでもよかったんだろうな。

ロシアに落下した隕石も、もしかしたら、
何か目に見えないほどの小さな変化を、
この星にもたらしてたりして。

たとえば、自転速度が0コンマ0000…秒単位で変化するとか、
大気の組成が、ごくわずかだけ変化するとか。

もちろん、そんな小さな変化は、
大きな宇宙から見れば、とるに足らないものなのだろうけど。

宇宙から飛来した小さな隕石がトップニュースになってる日、
インドネシアでは、新種のフクロウが発見された。

いや、「発見」というのは、あくまでも人間からの視点であって、
彼らは、ずっと前から当たり前のように、そこにいた。
「発見」だなんて、なんとまあ人間本位の身勝手な言い草。
フクロウにしてみれば、ずいぶんと失礼な話である。

きっとこの星には、人間の知らない生物が、
まだまだたくさんいるんだろうな。

そして、人間に知られていないそれらの生物のほうも、
当然のことながら人間のことを知らない。

ある日、人間とバッタリ出会ったとき、
彼らは言うのだ。

「あれ? 2本足で歩いてヘンなものを身にまとってる、
あの奇妙な動物は何だ? へえ、あんなものがこの星にいたんだね」

インドネアシアの新種のフクロウたちは、
今ごろ、こんな会話をしているかもしれない。

「昨日この星のどこかに、隕石が落下したみたいだね」
「ああ、おれ見たよ、隕石が燃えながら落ちてくるのをさ」
「まあ、珍しいことじゃない、昔からよくあることさ」

うん、きっとそうだよね。


















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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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