2017-05

無表情という表情

そういえば先日、ひさしぶりに美術館へ。
渋谷でレオナルド・フジタ展をやっていたので。

アキ・カウリスマキの『過去のない男』は、
最初から最後まで誰ひとりとして笑わない映画。

で、フジタの絵も、そう、笑顔がない。
いや、絵画ではもともと笑顔なんてあまり見ないけど、
フジタの場合、どの絵画で描かれてる人物も、
笑うことを拒絶しているかのように無表情。

今回はほとんどが子供を描いた作品ばかり、
なのに、やっぱり無表情。

というか、感情を表に出すまいとして、
心をキュッとしまいこんでいるかのような顔。

『過去のない男』も、というか、この監督の映画は、
どれもやっぱり、無駄に感情を表に出さない。
キュッとしまいこまれた心。

だからこそ、見てる人は、
その人の感情の底にあるものを
なんとかして感じ取ろうとするのかな。

ほんのわずかでもいいから「何か」を探して、
その人の表情に、立ち居振る舞いに
目を凝らすのかもしれない。

人はおかしいから笑うとは限らない、
悲しいから泣くとは限らないというけど、
もしかしたら、「無表情」という表情ほど、
多くを秘めたものはないのかも。

そんなこと考えてる今は、
土曜日の午前5時半。

今日はこれから仕事です。

シリアから流出した18歳以下の子供難民の数が
100万人を超えた、というニュース。

その同じ画面のすぐ横に、中国のゴキブリ培養施設から
100万匹のゴキブリが逃げたというニュース。

たまたまなのか意図的なのか知らんが、
どちらにしても、yahooニュースって、
ときどき嫌な気分にさせてくれるよね。

AKBやアニメのどうでもいいニュースを
トップに置くセンスにも、うんざりだし。

大雨になりませんように。





スポンサーサイト

● COMMENT FORM ●

日本人は

あまり感情をあらわにするのを美徳とされなかったり、ひょっとしたらより「無表情」に敏感で意味をも感じるお国柄かもしれませんね。
「無表情」を「能面」と言ったりするように、表現の世界にも「無表情」は生きている。

でも「能面」には、見せる角度や陰影で「表情」が浮かび上がる。
無表情の「無」は無いんじゃなくて無限大なのかな。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://theaternautilus.blog99.fc2.com/tb.php/853-8eded906
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表によるブログです。
前向きに更新します。

最新記事

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示