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2019-05

手術室で働いていると

しばらく御無沙汰だったプロダクションから
ひさしぶりに仕事。おかげで毎日ジタバタ。

今、ライターしながら手術室で働いてると告げると、
ひどくビックリされてしまった。
あまりの驚き方にこちらが驚くほど。

手術室で働くというのは、そんなに不思議なこと?
…なんて、あらためて思いました。

確かに、特殊な場所なのかな。
人間の身体というものをひどくあからさまに感じる場所。
ヘンな言い方だけど、まさに、そう。

血液、皮膚、肉、組織、体液……
身体を形作っているモノものそのものを、
日常的に見たり接したりする仕事。

きれいも汚いもない、
ああ、ただもう、あるがままだなあ、という感じ。

数日前、手術がよほど怖いのか、
手術室に入る直前に
看護師にすがって泣いてるおばあさんがいた。

ああ、涙、そうだ、人間は涙を流す生き物。
恐怖のために流される涙は、
悲しくて流れる涙と、違うのかな、同じなのかな。

そんなことを、ボンヤリ考えてる。

みんなが、ただの「命」になってる。
「生身の肉体」になって、ゴロンとそこにいる。
そんな場所。

確かに、ほかの場所とは違う場所なのかも。

『知の逆転』というインタビュー本の中で、
ジャレド・ダイヤモンドが、
「人生の意味とは何だと思うか?」と質問され、
その問いには何の意味も見出せない、と答えている。

「人生というのは、星や岩や炭素原子と同じように、
ただそこに存在するというだけのことであって、
意味というものを持ち合わせていない。」

へえ。

ほんとにもう、「へえ」としか言いようがない(笑)。

このくだりを読んで、どういうわけか、
種田山頭火の俳句を思い出した。

ためしに、手近にあった山頭火の句集を
テキトーに開いてみたら、

何が何やらみんな咲いている

とか、

わがいのちをはるもよろし

とか、

ね、ダイヤモンドが言ってることと、
どこかでつながってませんか?
気のせい?(笑)

ちなみに、ダイヤモンドは、
ひところ話題になった『銃・病原菌・鉄』を書いた人。

手術室に出入りしていると、
ダイヤモンドさんの考え方が、
ちょっと違った角度で体の中に入ってくる。

人間とは、とか、人生とは、とか、
そんなこと考えてみたり、みなかったり。

案外、面白い場所ですよ。

今日のブログは長いな。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。






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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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