FC2ブログ

2019-02

1万発の銃弾のこと

南スーダンで活動する韓国軍に
日本が1万発の銃弾を提供した、というニュースは、
もっと大騒ぎされるべきだと思う。

長年にわたって守り続けてきた何かが
あっさりと失われてしまったような、
あるいは長い長い変化の、その始まりの一瞬のような、
なんだかイヤな予感がするニュース。

説明がどうだとか手続きがどうだとか、
そういうことも大事だけど、
もっと根本的な何かが変わろうとしてないか?

なんてことを、今日は朝から頭の隅で思ってます。

なんの因果か、カラシニコフが死んだというニュース。
翻訳ミステリーやスパイ小説などのファンなら、
なじみ深い名前、カラシニコフ。

史上最も多くの人命を奪ったと言われる武器の発明者は、
しかし、そんなことを望んでいるわけではないと、
生前、何度も発言していたそうです。

「銃は国を守るためのもので、紛争などに使って欲しくない」
というのが、彼の本音だったらしい。

自分が生み出した武器が、
数多くの人命を奪っていくのを目の当たりにするというのは、
一体どんな気持ちだろう。

彼の苦しみは、なかなか想像できないものだと思います。

なぜ人間は、銃弾を生み出したのだろう。
それが人の命を奪うものだとわかっていながら。

それは永遠に答えのない問いかけなのでしょう。

銃弾は、人間の命を奪うための道具としては完璧なもの。
そしてその銃弾を扱う人間は、とても不完全な生き物。

不完全な生き物が、完璧な武器を持つ。

それがどんなことなのか、
ボンヤリ考えてます。

原爆の父といわれたオッペンハイマーは、
ヒロシマとナガサキの惨状を知り、
自分が生み出したものがどんな結果をもたらしたかを痛感、
ようやく原爆製造に否定的な立場をとり始めた。
そして、やがてすべての公職を追われてしまう。

晩年、オッペンハイマーは、
「われは死神、われは世界の破壊者なり」
と言い続けたらしいです。

オッペンハイマーだけではない、
すべての人間が、死神、破壊者になる可能性がある、
そんなふうに考えてみるのもいいんじゃないかな、
……と思わせてくれる1万発の銃弾。







スポンサーサイト

● COMMENT FORM ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://theaternautilus.blog99.fc2.com/tb.php/887-3abc9e90
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
web.fc2.com/index.html

最新記事

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示