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2019-02

それは答えられない質問なのだよ

アラン・レネが死んだというので
『二十四時間の情事』を借りて毎日少しずつ観てます。

その昔、『去年マリエンバートで』との2本立てを
銀座の名画座で観ました。
マリエンバートとどちらを借りようか迷ったけど、
『二十四時間の情事』のほうにしたのは、
脚本がマルグリッド・デュラスだから。

デュラスの有名なエピソード、
自分の作品の登場人物の内面の変化について質問され、
『なぜそれを私が知ってると思うの?』と返事した、
という話が、とても好きです。その返答の仕方も含めて。

僕も役者から登場人物の内面についてよく質問されるけど、
デュラスのように言えたら、どんなにいいだろう。

「そんなの、おれにわかるわけがない。
その人物を演じてるきみのほうが、
よっぽど、よくわかってるんじゃないのか?」

あー、そんなふうに答えたい。

「作・演出」なんていう立場にいると、役者たちからは、
「その作品のことは何でも知っている」と思われがち。

それは誤解、勘違い、思い過ごしなのだ。
その人物を演じている役者のほうが、
きっとその内面をよくわかってる。
というか、いずれよく理解できるようになる……はず。

少なくとも、「この時の彼の気持ちは、どうなんですか?」
なんて質問する役者にだけは、ならないでほしい。みんな。
それを掘り起こしていくことが役者の仕事なのだから。

『二十四時間の情事』は、
日本人の男とフランス人の女と、そしてヒロシマの物語。
ヒロシマの悲劇、戦争の悲劇を、不思議な手法で描く、
……なんて書き方をしても、この映画のことは伝わらない。
あー、陳腐な言葉を並べてしまい申し訳ない。

フランス語のセリフの合間にさしはさまれる
ヒロシマという言葉の発音が、
とても奇妙でくすぐったいよ。










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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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