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2019-05

もうひとつの「ぐりとぐら」

じつは半年も前から左肩の激痛に悩まされてます。
で、昨日になってやっと病院へ。

骨折か、よくてもヒビかな、なんて思っていたら、
骨には異常なし。え? まじっすか?

ただ、骨と骨の接触面がズレてるとかなんとか、
よくわからない説明されて、
で、フリーズショルダーとかいう精肉業界用語みたいなこと言われて、
痛みどめの薬をもらってきました。

ま、それはそれとして、
昨夜なにげなくテレビをつけたらNHKのニュースで
おもしろいことを紹介してました。

福音館書店が、目の不自由な人のための
「ぐりとぐら」を発売したそうな。

目が見えない人のための絵本……
なかなかの難問というか、
それって成立するんだろうか?と思ってしまう発想。

しかし福音館書店は、文章は点字にして、
絵のほうは指先で触れてわかるような凸凹の立体にした。

ぐりとぐらは、服の模様で区別する、
動物たちは、やや大きめに、わかりやすく表現するなど、
いろいろと工夫をして、
指先でなぞるだけで、そこにどんな絵が描かれているかを
「触覚」でイメージできるようにした。

そのことによって、目が見えない人でも、
絵本を、文章と絵の両方で楽しめるようになる、
というわけです。うーん、なるほどなるほど。

ニュースでは、実際に目の不自由なお母さんが、
その絵本を使って子供に「読み聞かせ」する様子が
紹介されていました。ふたりとも楽しそう。

これ見てて思ったのは、
あー、これは出版文化、というか「紙による書籍文化」というものが、
これから生き残っていくためのひとつの形かも、ということ。

目の不自由な人のための絵本、というアイデアは、
紙媒体でなければ不可能なこと。

電子書籍が幅をきかせ始めてる現代ですが、
「紙というものを利用しなければ絶対に不可能なこともある」
ということを福音館書店の「ぐりとぐら」は証明しています。

読書体験というものが紙媒体から電子書籍に移行していく、
あるいはネットの存在が人から読書体験そのものを奪っていく、
そんな危機感が取り沙汰される昨今。

紙を使った出版物がなくなるのも時間の問題だ、
なんていう極論を言う人までいます。

しかし、そうじゃない、紙媒体でなければできないこともあるのだ。
紙で作られた書籍なればこその読書体験は、消えることはないのだ、
ということを示す、ちょっといいニュース。

「出版という文化」の存在理由を、
あらためて感じました。
たくさんの出版人に知ってほしい出来事。

いいね。
さて、ビールあけようかな。









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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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