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2019-02

貧者のスポーツ

ボールが1個あれば、誰でも、どこででもできる。
だから「貧者のスポーツ」ともいわれるサッカー。

貧者のスポーツは、「貧しい国々の子供たちでも、
いつかスターになれるかもしれない」という夢を生んだ。

この前NHKで、ネイマールを科学的に分析するという、
いかにもNHKっぽい番組をやってたけど、
少年時代のネイマールも、サンパウロ州のどこかの貧しい町で、
1個のボールを追いかけていた。
そんな映像や写真がたくさん紹介されていた。

今も、同じように、貧困の中であえぎながらも、
未来のスター選手を夢見てサッカーをやってる子供たちが、
大勢いるんだろうな。

そして、そんな貧しい人々の生活を秘めたまま、
ワールドカップを開催するブラジル。
毎日のように、デモや抗議運動の様子が伝えられている。

国家としてはワールドカップを開催できるほどに成長した、
しかし、その国民は?……ということだよね。

べつにブラジルがワールドカップを開催することに
反対する気持ちなどさらさらありません。

ただ、そこに、「国家」と「国民」とは違うのだ、
というひとつの皮肉を見てしまう。

実際、ブラジル政府はかつて、民族意識の高揚のために、
意図的に「貧者のスポーツ」サッカーを利用した。
それは確かに成功したのだろうけど、
その中で取り残されたものもある、ということなんだろうな。

そういえば、かつては日本も、
東京オリンピックを「復興」のために活用した。

しかし、当たり前のことだけど、
東京オリンピックが開催されても、
何も変わらない人々、何も変わらない生活もあった。
いや、そのほうがはるかに大きかったはず。

「国家」と「国民」とが完全にイコールではない、
その不思議、その歯がゆさ。

東京で2度目のオリンピックが開かれるけど、
今度は、何が目論まれるのだろう、
そして、何が取り残されるのだろう。

いつも「変わるもの」が注目されるけど、
「変わらなかったもの」「変われなかったもの」も、
きっと大切なんだと思う。





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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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