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2019-05

このちょっと切ない現実

ベッドの高さを変えようと思って張り切って作業を始めたのに、
専用の工具が必要だということがわかり、
で、その工具が見つからず、茫然自失な昼下がりです。

ベッドを高くして、ベッドの下に夏の衣類をしまいこむという
すばらしいアイデアを思いついたのに、断念……

P・K・ディックの『ユービック』を読んでいます。
ディックの映画化作品はどれもスピーディな展開のアクションものなので、
原作小説もさぞや「ビュンビュンビューン!」て感じかと思いきや、
じつは意外とゆったりしていて、むしろ細部の描写で読ませる小説が多い。
その描写がどれも新鮮で、思わず夢中になります。
ああ、これがディック流だなあと思います。

先日観たある舞台の評価をたまたまコリッチで見ていたら、
意外にも絶賛されていて、驚きました。

僕には、ふた昔くらい前に書かれたかのような古めかしい脚本で、
細部の展開もオチも「あー、よくあるよね。何の新鮮味もないよなあ」
としか思えず、かろうじて役者さんの熱演が救いだった芝居。
「きっと酷評されるんだろうなあ」と思ってた(笑)。
それが絶賛されて、「?????」て感じ。

「面白い」って何なんだろうな、という単純素朴な疑問。
古めかしい脚本と書いたけど(あ、もちろん悪い意味で、です)、
こういうものに今まで接してこなかった観客が
「新しい!」と思って絶賛してるってことなのかな……とも思います。

誰が、どんな状況で観て「面白い」と思うのか?
それはいろいろなのでしょうが、
芝居にしても、映画や小説にしても、
その本質的な価値を見定めるというのは難しいもの。

いろいろな見方や感じ方、評価の仕方がある、
…そう言ってしまえば簡単な話。
時代性もあるだろうし。

いい・悪い、を決めるのは誰なのか?
ひとりひとりが「面白いか面白くないか」を受けとめれば
それでいいということなのか?

永遠に答えのない問いかけなのだろうけど、
作り手である以上、どこかで考えてしまう。

いや、もしかしたら、こんなことを考えるのは、
創る側の人間には「余計なこと」なのかもしれないな。
そういうことにしておこう。

ただ、今の「小劇団というカルチャー」の動向が、
たとえばコリッチというかなり偏向した価値基準を持つサイトに
少なからず影響を受けている、という現実は、
なんだかとてももったいないというか、切ない現実だと思います。
「コリッチ離れ」する劇団があるのも、納得できます。

80年代の小劇団ブームを多少なりとも知っている人間としては、
現在の小劇団と観客の在り方は、なんだかイビツに見えます。
「そんな時代なんだから」と言われれば、それまでですが(笑)。

そんなことを思いながら、
コーヒーを淹れます。

あ、ちなみに、先日観た、その「どうでもいいくらいにつまらない芝居」と
同じ日にハシゴした「水素74%」という劇団の芝居は、とても惹かれました。
良かった劇団は、ちゃんと名前を出しておきます。







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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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