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2019-05

物を語るから「物語」

他の読みかけの本を中断して、寄り道したのが、
『その女アレックス』(ピエール・ルメートル)というミステリー。
「文春ミステリ」や「そのミス」などで6冠達成!
みたいな帯の文句に惹かれて、つい買いました。

こういう帯の文句に、今だに弱いおいら。
あー、編集者の策略にまんまと引っ掛かるのは、何故だ、
おいらだって出版業界の人間なのに。

こういう帯の文句は、1冊でもたくさん売ろうとする担当編集者が、
「こう書いておけば、誰だって気になるだろ」なんてニヤニヤしながら、
考え出すものなんだ、あー、それにハマッてしまうなんて…

ま、いいや、たまには。
年末だし。

誘拐され監禁され死にそうになる女が奇跡的に脱出する……
というのは、小説のほんの最初の部分。
最初の数十ページでは被害者だった女が、
残りの数百ページでは……あ、これ以上は書かないほうがいいか。

6冠達成!にふさわしいかどうかは別にして、
まあ、ヘビー級のミステリーではあります。

読者を裏切り、先を読ませる、というのは、
ミステリーの根本。というか、ある意味「ミステリー」の定義だけど、
その「転がし方」がグロいというか、なんというか。
今は、こういうものが評価されるのか……ふむふむ。

転がし方って大事だよな。
じつは昨日の昼間ある芝居を観たのだが、
それは「転がし方」がどうにも上手くなくて、
「もっと違う書き方があっただろうに、惜しいなあ」と思ってた。

「物語を語る」ということについて、
昨日から今日にかけて、ちょっと考えています。

さて、今年8月以来ずっと苦しんできたビジネス書が完成、
昨日、出版社から送っていただきました。
来週からは本屋に並ぶのかな。

久しぶりのゴーストライターは、なかなか楽しい経験だった。
今年は「ゴーストライター」という言葉が注目されたけど、
自分自身が今も出版業界のシステムの中にいるということが、
単純に、素朴に、うれしい気分。

書く、ということ、
いやいや、「面白いものを書く」ということ、
その気持ちを絶やしたくないと思います。
1冊でもたくさん売れますように(笑)。








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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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